見ごろ聴きごろ歌いごろ~♪

映画やテレビで放映されたアニメ・特撮・ドラマなどの主題歌・挿入歌の名(迷)曲を紹介してます。

キーストン・ブルース

f:id:attesa009:20150917195808j:plain

1967年の12月17日、1頭のダービー馬が、この世を去りました。
彼の名は、キーストンといいます。
阪神競馬場のメインレース・阪神大賞典での出来事でした。
一番人気のキーストンは、いつも通りの逃げていました。
先頭で第4コーナーで、彼は左足に故障を発生し転倒しました。
鞍上の騎手・山本正司さんは、落馬して脳震盪を起こしたらしく起き上がってきません。
もちろんキーストンも倒れてもがいていました。
しかし、ここで奇跡が起こります。
何とキーストンは立ち上がり、三本の足でよろよろと山本騎手の方へと歩き出しました。
そして山本騎手の顔に鼻面を押しつけるようにします。
山本騎手には、何とか起きてくれよと、そして場内には、この人を何とかしてやってくれと言ってるかのようでした。
山本騎手も、それで気がついたのでしょう、キーストンの顔を撫でたそうです。

冬枯れのターフに男二人のドラマがありました。

キーストンは、その後、馬運車に乗せられ安楽死となりました。


このニュースは、ダービー馬の事故死ということで一般の新聞にも載りました。
また、馬と騎手の感動の物語として、歌になりました。
それが、京都を中心にして活躍していた諸口あきらさんの「キーストン・ブルース」です。


作詞/作曲/歌唱 諸口あきら

赤い夕日を背にうけて
駆けたあの日が懐かしい
淀の川風 あの匂い
思い出すのさ キーストン
キーストン キーストン


冷たい厩舎の窓の星
何を思って空を見た
遠い故郷の柿の木が
夜露に浮かんでいたのかよ


遠い冷たい北の果て
帰りたいだろあの土に
夢は枯野を駆けめぐる
いつまでもいつまでも
キーストン キーストン キーストン

キーストン! I'll never forget you